ドルチェグストは電気ケトルとして使えるのか検証してみた

ドルチェグストはカプセル式コーヒーマシンです。抽出針をカプセルに刺してお湯を流し込むことでコーヒーだけでなく抹茶やチョコチーノといったバラエティのある飲料を抽出できます。

ならカプセル使わなければ電気ケトルとして使えるんじゃ?と考える人も少なくないようです。給水タンク容量も十分なので使えれば便利ですよね。

以前はお湯の出方が汚いので電気ケトル代わりには向いてないと書きましたが、近年のマシンには「すすぎツール」という部品が付属するようになり、お湯が流れがよくなりました。

そこで再度電気ケトルとしての可能性を検証してみました。

お湯を滑らかにする「すすぎツール」

すすぎツールは最近のロットに付属するようになったものです。現在販売中のドルチェグストマシンであっても、過去のロットでは付属していない場合があります。今なら中古でなく新品で買えばまず付属していると思いますが。

本来の用途はマシン内部の洗浄するときに使うものです。別になくても洗浄自体はできますが、お湯が飛び散りやすいのであると便利というだけのツール。

すすぎツールの構造自体は複雑でなく単に漏斗状のプラスチックです。ネスレでも付属品として販売していないので、どうしても欲しければ別途マシンを購入するしかありません。

もしくは使用済みカプセルを利用するという手もありますね。試したことないので、やる場合は自己責任でお願いします。

すすぎツールがないとカプセルホルダーの穴からお湯がだだ漏れするだけ。カプセルホルダーにセットすると漏斗の先端がこのように出るのでお湯が滑らかになります。

お湯の流れを比較

ドルチェグストを電気ケトルの代用にしたい人は、実際どれぐらいのお湯の流れになるか知りたいと思うのですすぎツールのありなしで比べてみました。

すすぎツールなし

まずはこちらがすすぎツールなしの場合です。お湯はカプセルホルダーの穴から出るだけなので、こんな感じで方向がブレるうえにジャバジャバです。とても滑らかとは言い難い。

もちろんカプセルからコーヒーを抽出するときはこんな風にはなりません。

すすぎツールあり

次にすすぎツールをセットした場合です。先ほどと違ってお湯がまっすぐに注げています。

滑らかに出るといっても液ハネするときはするので、周囲を汚したくない場合は注意が必要です。

お湯の温度を計測

お湯の流れがよくなっても温度はどうなのかと疑問に思うでしょう。そこで温度計で計測してみました。

ドルチェグストはコーヒーマシンなのでコーヒーがおいしく感じる温度になるように最適化されています。取扱説明書によればお湯の温度は「85℃プラスマイナス5」だそうですが、カプセル抽出後には70℃ぐらいになるとのこと。

温度計を入れて15秒後ぐらいですが69.2℃でした。入れた直後は70℃超えてましたので説明書どおりの温度ということになります。

カップが冷えていればもっと下がるはずですが、すすぎツールの検証でカップがお湯で温まっていたので、温度低下は最小限で済んだようです。

電気ケトル代わりに使ってみた

お湯だけ出して終わりにするのもなんだなと思ったので、実際にコーンスープを作ってみました。

コーンスープは湯量150mlなので、抽出目盛りは5に設定(146ml)。はやくかき混ぜないとダマになるのですが大丈夫でしょうか。

かき混ぜたら大丈夫でした。飲んでみると温度的には結構温かい。真冬にはカップ温めないと厳しいとは思います。

ついでにスティックコーヒーも淹れてみます。

スティックコーヒーの湯量は140mlなんですが、こちらも抽出目盛りは5にしました。

溶けてない粉が少しありましたが、かき混ぜれば問題なくコーヒーが出来上がりました。カプセルで抽出するのと基本的に同じなのでおいしく飲めます。

まとめ

ドルチェグストは電気ケトルとして使えるかというと「 使おうとすれば使える 」です。

熱湯ほどの温度にはならないのでカップ麺などには不向きです。それほど熱くなくてもいいならコーンスープやインスタント味噌汁などには使えると思います。

向いているのはインスタントのコーヒーやココアとかでしょうか。そのためのマシンですし、味わいを楽しめる温度で抽出されます。

そこそこの温度でいいなら電気ケトルの代用にはなるといえます。