ネスカフェ バリスタの「マシン本体」によるコーヒーの濃さを調節する方法をまとめました。
取扱説明書に記載されている「湯量設定」以外の方法もあり、通常ではできないカプチーノやカフェラテメニューでも濃くすることが可能です。
ネスカフェ アプリを使えば全コーヒーメニューで「湯量」「コーヒーパウダー量」「泡立ち量」をカスタマイズできますが、本体操作による方法では「湯量」しか調節できません。
また、バリスタの種類によって対応していなかったりするので、マシンごとの違いも解説します。
※ 初期のバリスタ「PM9630」は使ったことがないので詳細不明ですが、後継の「PM9631」に準じると思います。
湯量設定
取扱説明書にある通常の方法です。マシン本体に設定されてる「湯量設定」を変更することでコーヒーの濃さを調節できます。
ただし、ブラックコーヒー系メニューのみが対象で、カプチーノやカフェラテメニューでは湯量設定を変更することはできません。
一度設定すれば次回からはその湯量で抽出することができるので便利ですが、好みの抽出量になった時点で設定する方法なので目視に頼るしかありません。
対応マシン
バリスタシンプルを除く全機種。
対応メニュー
- エスプレッソ
- ブラックコーヒー
- マグサイズのブラックコーヒー
湯量調節幅
以下の範囲内で湯量を調節できます。
メニュー名 | 標準量 | 湯量調節 |
ブラックコーヒー | 140ml | 70~210ml |
ブラックコーヒー(マグサイズ) | 210ml | 100~300ml |
エスプレッソタイプ | 80ml | 40~120ml |
操作手順
- カップをトレイに置きます。
- 電源ボタンを押してすべてのメニュー表示が緑点灯になるまで待ちます。
- 湯量調節したいメニューを2秒以上長押し。
- 電源ボタンが黄色になったら指を離します。
- 選択メニューが緑点滅して抽出がはじまります。
- 選択メニューが緑点灯したら湯量調節可能のサイン。お好みの量で選択メニューを押して抽出をとめます。
- 抽出をとめた後、追加でお湯が約20mlほど出ます。
- すべてのメニュー表示が緑点灯したら設定完了です。
注意点
- 次回からは自動的に設定した抽出量になります。
- 電源オフにしてもリセットされません。
- 再度、湯量調節すると設定は上書きされます。
- 抽出を止めない場合は、湯量調節幅の最大量が抽出されます。
抽出中強制終了
コーヒー抽出途中で強制終了させて結果的に湯量を少なくする方法です。
この方法だとブラックコーヒー系メニューだけでなく、カプチーノやカフェラテメニューでも濃くすることができます。
ただし、どれぐらいの湯量になるかは検証してませんので、分かり次第追記したいと思います。
対応マシン
バリスタ全機種。
対応メニュー
全コーヒーメニュー。
操作手順
- カップをトレイに置きます。
- 電源ボタンを押してすべてのメニュー表示が緑点灯になるまで待ちます。
- メニューを選択して抽出開始します。
- ある程度抽出すると選択メニューボタンが点滅から点灯に切り替わります。
- 再度、選択メニューボタンを押すとそこで抽出終了します。
- 追加で10~20mlのお湯が出ます。
点灯に切り替わる秒数
だいたいこの秒数で選択メニューが点滅から点灯に切り替わります。
エスプレッソ | 約10秒後 |
ブラックコーヒー | 約17秒後 |
マグサイズのブラックコーヒー | 約25秒後 |
カプチーノ | 約10秒後 |
カフェラテ | 約10秒後 |
注意点
- 抽出終了に近くなると選択メニューが点灯から点滅に切り替わり強制終了できなくなります。
- 「バリスタ PM9631」の場合、ずっと点滅しっ放しなので、上記の秒数を参考にしてください。
裏技的方法
カプチーノやカフェラテメニューを濃くする方法です。
ミルクを泡立てる際の高圧ジェットノズルによるお湯の噴射を停止させて、コーヒーの抽出をコーヒーが濃いエスプレッソメニューに変更します。
「湯量設定」であらかじめエスプレッソメニューの湯量を少なくしておけば、より濃くすることも可能です。
ただし、アプリ対応のバリスタマシンではこの「裏技的方法」は使えなくなったことに加え、対応マシンでも動作がちょっと異なります。
「バリスタ TAMA」では高圧ジェットノズルは噴射終了直後でないと停止できないですが、「バリスタ PM9631」の場合、噴射中にいつでも停止できるのです。
つまり、「バリスタ PM9631」の場合は、アプリを使わないとできない「泡立ち量」も調節することが可能です。
対応マシン
- バリスタ TAMA
- バリスタ PM9631
対応メニュー
- カプチーノ
- カフェラテ(バリスタ TAMAの場合は不可)
操作手順(カプチーノの場合)
- カップをトレイに置きます。
- 電源ボタンを押してすべてのメニュー表示が緑点灯になるまで待ちます。
- カプチーノメニューのボタンを押します。
- 高圧ジェットノズルによるお湯の噴射が開始されミルクを泡立てます。
- 噴射中にカプチーノメニューのボタンを押して停止させます。「バリスタ TAMA」の場合は、噴射終了直後です。
- エスプレッソメニューを押してコーヒーを抽出します。
注意点
- 「バリスタ PM9631」の場合、一旦停止させても再度カプチーノメニューを押すと泡立てを再開します。
- 「バリスタ TAMA」の場合、停止させるタイミングが結構厳しいです。