9月1日に発売されたバリスタ最新モデル「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50 [Fifty]」を買ってみました。
バリスタ アイと同様にネスカフェアプリ対応機種で、カプチーノメニューのレシピ改良やすすぎボタンの追加など、使いやすさが向上しています。
バリスタ アイと比較しながらそのあたりレビューしていきます。
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50 [Fifty]

ゴールドブレンド50周年記念モデルの「ネスカフェ バリスタ 50 [Fifty]」。アプリを使った抽出が可能になった「バリスタ アイ」からほぼ1年で最新モデルが発売になりました。「バリスタ アイ」から引き続きアプリ対応機種です。

デザインは横からみるとかまぼこみたいな形状です。従来より奥行きサイズは大きくなりましたが、幅がスリムになり設置しやすくなってます。
それと電源コードが黒に変更されています。今までネスレではバリスタだけでなくドルチェグストも赤でしたが、黒になって落ち着く感じに。やっぱり赤より黒い方がいいですね。

バリスタ50ではメニューボタンが大きくなりました。それとタッチパネルでなくボタン式になってます(バリスタ アイではタッチパネル)。
見やすくて押した感触もはっきりあるので、年配の方が使うならこっちのほうが使いやすいですね。ネスレではアプリ連携で高齢の親への見守り機能としての使い方もプッシュしているのでその流れかも。
それから、今までなかった「すすぎボタン」が追加されました。従来のマシンではカプチーノメニューですすぎしてましたが、専用ボタンが追加されたことで、コーヒータンクにパウダーが入った状態でもお湯だけだしてすすぎを行うことができます。
それとエスプレッソメニューはなくなってしまいました。4種類のメニュー(ブラックコーヒー、マグサイズのブラックコーヒー、カプチーノ、カフェラテ)しか本体操作では抽出することはできません。ただし、アプリを使えばエスプレッソメニューは可能なはず。

コーヒータンクの残量は、タンクカバーをいちいち開けなくても確認できます。これはバリスタ アイも同じ。

地味に改良された点としてカップトレイがあります。バリスタ アイではカップトレイを敷くような感じで外れやすかったのですが、バリスタ50ではしっかり差し込むことができるようになりました。
本体を持ち上げても外れないので、移動させる際にコーヒー液が垂れたり、カップトレイにたまったコーヒー液をふちまけることがないので安心。

給水タンクは縦長でフタ付き。溝に差し込むように上方向に取り外します。取っ手はバリスタ アイと同じようにありますので取り回しはしやすい。容量は0.8Lなので0.2L減りました(バリスタ アイは1L)。

フタはがっちりはまるタイプではなくかぶせるタイプ。

相変わらず手を入れて洗えませんが、縦長なので水筒用ブラシは使いやすいかなと。

コーヒーパウダーを充填するコーヒータンク部。タンクカバーは手前をプッシュすると開くタイプ。

コーヒータンクの底にある計量器を分解してみた。ここもコーヒーパウダーがなくなったタイミングでお手入れが必要です。バリスタ50もバリスタ アイと同様、十字プレートはなくなってますので、部品はひとつ減りました。

お手入れが必要になる頻度の高い撹拌部パーツなどはドロワーを引き出した部分にあります。

ドロワー、攪拌部、スライダーカバーが取り外せます。このパーツがお手入れが必要になるわけですが、右上の撹拌部パーツ(コーヒー抽出液がたまるところ)が特に汚れます。
といっても、お手入れ方法は水やぬるま湯で洗い流すか浸すだけ。あんまり放置しておくと、撹拌部の内部でコーヒー汚れが強くなりますが、面倒なときは新しく追加された「すすぎボタン」でお湯を通すだけでもかなり違うはず。
抽出してみよう
それでは実際にバリスタ50を使ってコーヒーを抽出してみます。
使用前のすすぎ

使用前にすすぎを行う必要があります。
恒例のプラスチック臭チェックですが、今までのバリスタより減っているような気がします。プラスチックの撹拌部パーツを通るせいか、カプセル式のドルチェグストみたいにはいきませんが。
まあ、使っているうちにほぼ気にならないレベルにはなります。コーヒーを淹れたらなおさら分かりません。
コーヒータンクに補充

コーヒータンクにエコ&システムパックで充填したいところですが、この前買ったバリスタ PM9631にたっぷり入ってますので、バリスタ50には少量だけの補充にしておきたい。
ということで、エコ&システムパックの空箱の底を切って使うことにしました。漏斗みたいにしてビン入りコーヒー(ゴールドブレンド コク深め)を少し投入。

こんな感じで少しだけ入りました。この前記事にしたビン入りコーヒーを補充してみたで書いた方法でもよかった(というかそっちの方がラク)のですが、試しにということで。
なお、エコ&システムパックと同じ種類のビン入りコーヒーであっても、「使用できない製品」とされています。保障期間内であっても故障したら有料になりますので、ご注意ください。
カプチーノメニューを抽出してみる

せっかくなので「バリスタ50」でレシピが改良されたカプチーノメニューで抽出したいと思います。

まずは高圧ジェットノズル噴射で泡立て。ミルクも使用できますが、今回はネスレ ブライトのスティックパウダーです。

で、次ぎにコーヒが抽出されます。

カプチーノメニューで抽出完了。
カプチーノメニュー新旧比較

ついでなので、バリスタ アイで抽出したカプチーノと飲み比べしてみました。向かって左がバリスタ50でつくったカプチーノ、右がバリスタ アイでつくったカプチーノです。
バリスタ50でカプチーノメニューのレシピが改良されたということですが、コーヒー液の抽出量はむしろ多くなってます。味わいもちょっと濃くなったような。

泡が邪魔なのでスティックパウダーなしで抽出してみました。やっぱりバリスタ50のほうがやや濃い気がします。
ただ、使用したコーヒーパウダーが「ゴールドブレンド コク深め」のせいか、はっきり味が濃くなったという感じでもないです。普通のゴールドブレンドだともっと違いがわかるかもしれませんが。
あとで取扱説明書を読んだら仕様に記載がありました。バリスタ50のカプチーノメニューは、コーヒーパウダーが2gから3gに、抽出量は140mlから180mlに増えています。泡立て量は同じ60mlです。
ネスカフェアプリは使える?
バリスタ50はネスカフェアプリ対応機種です。アプリを使えば「湯量」「コーヒーパウダー量」「泡立ち量」をカスタマイズして抽出することができます。
ただし、アプリはスマホとの相性もあってマシンとペアリング(Bluetooth接続)できない場合があります。その場合はアプリでコーヒーをつくれません。
バリスタ50では、最初はペアリングできず諦めていたのですが、アプリをアップデートして試してみたら、アプリが動作するようになりました。
使用しているスマホはZenfone 2 laser ZE500KLです。Andoroidのバージョンは6.0.1、ネスカフェアプリのバージョンは1.4.0です。
バリスタ50ユーザーでアプリが動作しなかった方は、アップデートしてみてください。使えるようになるかもしれません。
なお、バリスタ アイでも試してみましたが、こちらは残念ながら変化なし。タブレットではアプリが使えましたが(本来はタブレット非対応)。
スマホの相性が気になる方は、ネスレ公式サイトのよくある質問の「アプリに対応するOSのバージョンは?」で対応機種の一例が掲載されていますのでチェックするといいです。
使ってみた感想
これでバリスタマシンを使うのは4台目になります。内容が重複しちゃうので、バリスタそのものの感想については、過去のマシンのレビュー記事に書いてありますので、そちらを参照してください。
ここでは、バリスタ50で新しくなった部分をメインに感想をば。
メニューボタン
「バリスタ TAMA」、「バリスタ アイ」と続いてタッチパネルでしたが、ここにきてメカニカルなボタン式になりました。
タッチパネルだと押した感触がなく間違えやすかったりするので、アプリが使えない高齢の方や視力が弱い方の場合、ボタン式のほうが使いやすいかなと。個人的にもボタン式のほうが感触があって好きです。
高齢の両親へのプレゼントとかならバリスタ アイよりバリスタ50のほうがオススメです。
すすぎボタン
新しくすすぎボタンの追加によってコーヒータンクに残量があっても、お湯だけ出すことができるようになりました。
取扱説明書には「2日以上使用しなかったときは、次回使用前に給水タンクの飲用水を入れ替え、すすぎ操作を行ってください」とあるだけで、お手入れの代用になるとかは書かれていないのですが、撹拌部の内部はすすぎボタンだけでもきれいになります。
文章だけだとわかりにくいと思うので写真を撮ってみました。

これはコーヒー抽出直後の状態です。

で、すすぎボタンでお湯を通した直後の撹拌部パーツ内部。
こんな感じでコーヒー液を洗い流せますので、お手入れ面倒くさいときとかはすすぎするだけでも違います。
ただし、あまり放置しておくとすすぎだけでは間に合わなくなるかもしれませんので、こまめにお手入れしたほうがいいのは確かです。
それからあくまで撹拌部パーツ内部だけです。撹拌部パーツ外部の抽出口付近やドロワーなどはすすぎしても今までと同じように汚れやすいので注意。
新カプチーノメニュー
バリスタ50のカプチーノメニューはレシピが新しくなりました。すでに触れましたが、コーヒーパウダー量が2gから3gに、抽出量が140mlから180mlに増えました。
「ゴールドブレンド コク深め」と「ブライト スティックパウダー」を使ったせいか、旧レシピと比較して「濃いっ!」というほどはっきりとした違いではありません。
詰め替えカートリッジの種類にもよるかもですが、「コク深め」を普段飲んでいるなら、無理してマシンを買い換える必要はないかなと。
ただし、より濃くなったうえで抽出量の多いカプチーノメニューにはなっているので、ミルク多めにしたい人やがぶ飲みしたい人にはオススメです。
まあ、ネスカフェアプリさえ使えれば関係ないですが。
エスプレッソメニューはなし
今までのバリスタマシンにはあった「エスプレッソメニュー」はバリスタ50には搭載されていません。あくまで本体操作における話なので、アプリではエスプレッソメニューは使用できるはずです。
個人的にはエスプレッソメニューがないのは不便。ゴールドブレンド コク深めを使ってエスプレッソメニューでミルク多めで飲むのが好きだったので。
本体の湯量設定でブラックコーヒーメニューを最小約70mlに変更できるので(エスプレッソメニューの標準量は80ml)それで代用もできますが、エスプレッソメニューは最小約40mlまで湯量を少なくすることができるので、より濃い味わいが好きな人にはデメリットです。
これもまたアプリさえ使えれば関係ないわけですが。
カプチーノを濃くする裏技は使えない
バリスタ アイのレビュー記事でも書きましたが、カプチーノを濃くする方法は使えません。
バリスタ TAMAでは、高圧ジェットノズルで泡立てた直後に停止させて、濃いエスプレッソメニューに変更して抽出できましたが、バリスタ アイと同様にバリスタ50では不可能になりました。
また、本体操作における湯量設定でも、今までどおりカプチーノ、カフェラテメニューは湯量変更できません。湯量設定を変更できるのはブラックコーヒー、マグサイズのブラックコーヒーのみになります。
ただし、コーヒー抽出途中で停止させて(メニューボタンが点滅から点灯に変化したタイミングで抽出中のメニューボタンを押す)、結果的に湯量を少なくして味わいを濃くすることは可能です。
なので、裏技が使えなくても特にデメリットというほどではありません。
そのほかの改良点
細かい部分ですが従来のマシンより使い勝手が良くなってます。すすぎボタンの追加もそうですが、カップトレイがしっかり差し込めるので外れにくくなりましたし、給水タンクはシンプルな形状のためブラシを入れて洗いやすい。
また、人によってはどうでもいいことかもしれませんが、電源コードは赤から黒になったのも改良点かなと。
動作音に関しては今までどおりうるさいです。
まとめ
今までネスカフェ バリスタは「PM9631」「TAMA」「i」と使ってきました。その中でも「バリスタ50」は過去最高のマシンといえるかもしれません。すごい新機能とかはないものの、使いやすいモデルになってます。
はじめはネスカフェアプリが動作しなかったので、バリスタ アイを使ってましたが、アプリのアップデートで解消しましたので、バリスタ50をメインにする予定です。